そんなに長生きしたくない

重症アトピー&介護経験ありで地方住み実家暮らしの40代独身・微収入フリーター。
長生きしたくないけど少ない収入からこつこつ貯金……のはずが現在ソシャゲの最推しに課金中。
趣味はアニメと漫画と小説と映画と神社仏閣・美術館巡り、遠征にも行きたい。

墓じまいはその土地に住む人たちのためにもなる

今秋、墓じまいをします

初夏に祖母の納骨も終わり。
次は父方実家の、
山間の集落にあるお墓を
墓じまいをすることになりました。


なのですが……。


お寺は十年以上も前から無人

檀家だったお寺は
何十年も前に住職さんが亡くなり、
尼さんとなってその後を継いだ奥様も亡くなって、
十年以上前から誰もいらっしゃいません。


近所に住んでいる檀家さんたちが
持ち回りでお寺の清掃をしたり
お墓周りの草を抜いたり
刈ったりしてくれている状態だったりします。


そうなると、別のお寺の住職さんに
お墓のおしょう抜きなどをしていただく必要が。


しかし、父の実家のあった集落の檀家総代の方に
どちらのお寺に頼めばいいか聞こうにも、
檀家総代さんは仕事の関係で大分前に集落を出て、
もうすでに別の土地に住んでおり、
時々地元に帰ってくるだけ、といった感じなのだそう。


なので、
今も集落に住んでいる遠い親戚に中継をお願いして
檀家総代さんへと連絡してもらい、
檀家総代さんのほうから
集落のお寺の親戚筋のお寺(○○寺)を紹介していただく、
という段取りになりました。


スムーズにいかない連絡

ところがです。
お盆を挟んでいたこともあり、
また、農家である親戚も
県外で仕事をしている檀家総代さんも、
その後揃って仕事がお忙しくなってしまったり
豪雨被害で奔走したりしていたようで、
なかなか連絡が取れません。


連絡がついたのは、
親戚に仲介をお願いしてから1か月以上もあとのことでした。


さらに、
檀家総代さんからやっと紹介していただけた
○○寺さんに電話してみると、


「うちはそちらの集落から遠いから、なかなか行くのも大変で。
 比較的近くの□□寺さんにお願いしてもらえませんか?」


と言われてしまい。


□□寺さんについては、
父も親戚もほとんど何も知らない状態で、
教えてもらった番号だけを頼りに電話してみたところ、


「あー、そこは○○寺さんが親戚筋で、
 うちで墓じまいを勝手にやるわけには……」


と、断られそうになってしまったり。
改めて○○寺さんからの直接のご紹介だと伝えて、
「それならば」と、やっとOKをもらえた次第です。


こちらも県外在住、
父方親戚も檀家総代さんも○○寺さんも□□寺さんも、
みんなてんでんバラバラな場所に住んでいるので、
連絡がスムーズにいかないのは仕方のないこと。


でも時々、
今年中に墓じまいはできないのかも……?
と、ちょっと思ったりもしたのでした。


固定電話の謎の不具合

おまけに、各お寺に墓じまいの電話をし始めた途端、
固定電話の子機の調子が急に悪くなって、
通話中にぶつぶつと電話が切れてしまうようになりました。


もしかして、ご先祖さま方が墓じまいを
やめてほしいと思っているからなのでは……?


なんて、
ちょっとスピリチュアルっぽいことを考えたのですが、
これは後ほど、子機のバッテリーが
劣化していたのが原因だと判明しました。


しかし、私が子機を使っている時は全然何ともないのに、
父が使おうとすると、突如通話ボタンが効かなくなったり
通話が途切れたりと、なんだか少し変だったかも……?


石屋さんもこちらで探す

また、墓石をしまいにしてくれる石屋さんも
こちらで手配する必要がありました。


集落に近いところに1軒だけある石屋さんが
そのあたりの墓じまいを一手に引き受けているということで、
なんとかお願いすることができて
その件でもちょっとホッとしているところです。


いざ墓じまいが決まると少し寂しい

遠い県外のお墓に参るのは本当に大変なのですが、
墓じまいしてしまうというのも少し寂しいです。


行くのに時間が掛かる分、
ちょっとした日帰り旅行気分で、
途中、美味しいものを食べたりお土産を買ったり。


『お墓参り=家族のレジャー』
といった感じでした。


でもこの先、親がこの世を去り、
私の代になったら、
もうお墓参りに行くこともできなくなりますし、
(高速道路を走ったのは路上教習の時くらい・汗)
我が家は私の代で終わることが確定しているので、
今のままだと父方実家のお墓は無縁仏になってしまうんですよね。


墓じまいはその土地に住む人たちのためにもなる

父方実家のあった集落に残る親戚と
いろいろと話をしていた時のことです。


父は、墓じまいをして檀家を離れ、
集落とはほぼ縁を切ってしまう形になることを
かなり後ろめたく思っていたようなのですが、
そのことを親戚に伝えると、


「墓じまいをきちんとするだけでも偉いものだ。
 集落を出ていったほとんどの家がお墓をほったらかしで
 無縁仏状態になっていてこちらも困っている」


とのことでした。


地元の人たちは、
増え続ける『お参りする人のいないお墓』に
頭を悩ませている様子。


その土地に住み続けていく人たちのためにも、
墓じまいは必要なものなんだろうなと思いました。


寂しい気持ちはあるけれど、
やっぱり、後継ぎである父が生きているうちに
きちんとけじめをつけておかなくてはいけませんよね。


もう墓じまいの日程は決まっているので、
滞りなく、無事に済みますようにと思っております。

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